Day0 : 準備あれこれ
エベレストに行こう、いや、行かねばならぬ
会社を少し早くリタイヤした理由は、会社の経営がグチヤグチャになり居場所が無くなったこともあるけど、それよりも、
- ヨボヨボのジジイになって引退して何が楽しいの?
- 体がう動くうちに好きなことをやらなくて後悔しないの?
- このまま今の仕事を数年続けるって見苦しくないの?
と強く思って辞めたんだから、見たい筈のエベレストも見に行かないなら、何のために会社辞めたんだ?と自分を鼓舞して追い込んだことが、実現への最初の一歩だったかな。
ここで弱気が出て「やりたいこともやれない」自分になったら、これから何年生きるのか分からないけど、きっと引き籠りのイヤなジジイになってしまうに違いない。
だから「行かねばならぬ」
ツアーを選ぶ
最初に見つけたツアーは、海外トレッキングを扱う日本の代理店の中では老舗で安心感のありそうな会社のもので、20名ほどの団体でエベレスト・ベースキャンプまで東京発着の往復18日間の日程。団体活動はメチャ苦手なんだけど、ふつうの海外旅行にも慣れていないオッサンが5,000m越える海外トレッキングに初めて参加するんだから団体の方が安心だよね、ということで詳細をメールで確認すると、参加者の大半は還暦過ぎの高齢者だということで、尚よし、と速攻で申込み。こういうのは勢いでやらないと駄目ですよね。
その後、昔の会社の同僚の山好きの女性がエベレスト街道ツアーに参加した話を聞いていたので、念のため詳しく話を聞いてみると、彼女は個人ツアーで、シェルパとポーターを専任で雇って出かけたんだけど、ゲルブという名前のシェルパが親切でとても良かった、というこ話。早速、同じツアー会社に連絡すると、同じゲルブ・シェルパでOK、コースも周回ルートにカスタマイズして貰えるということで、こちらの会社で即決しました。
結果的には、個人ツアーで大正解、というか、私には自由の利かない団体行動は無理だったなぁ、と思うし、ゲルブは聞いていたとおり日本語は堪能で経験も豊富、素晴らしいホスピタリティで、もう言うことなしの選択だったと思います。
準備あれこれ
ツアー申し込みが2月末、出発の4月14日まで1か月ちょっと。なにせ海外トレッキングなんて初めてだし、当然、5,000m超のヒマラヤ行く装備って何が必要なのか、なんて全く分からず、あれこれネットで調べて、ツアー会社に何度も確認して、自分の山の経験と、会社で何度か行った海外出張のことを思い出したりして、自分なりに万全だと思う準備をしようとすると、あれこれ思いを馳せて空想が広がるに比例して心配事も増えるんだけど、リタイヤした暇人には時間はタップリあるし、2週間も前からスーツケースに詰めて重さ図って入れ替えての試行錯誤を繰り返している時間が思いのほか楽しかったです。
これもツアー代金の内数だと思うと高くないなぁ、と思ったりして・・・
- ツアー概要
- 高山病のこと
- 何と言っても一番心配でネットで探しまくったのは、高山病のこと
「どんな経験値、年齢の人が参加して、何割の人が無事に歩けるの?」
的な情報を知りたいんだけど、確からしい情報はないんですよね。 - 考えてみれば当たり前で「高山病は体質も関係する」「結局は個人差」だから、「一度は高所に行ってみなければ分からない」ということなんだけど、日本で経験しようにも富士山では2,000mも足りない。
- 「低酸素室トレーニング」を時間貸ししているショップもあるので、これを利用すれば体質は分かるか?というとそうでもなさそう。
- 結局「出たとこ勝負」しかなく心配しても始まらない。高山病対策薬としてダイアモックスを持参する、最悪に備えてレスキューヘリの出動もカバーできる保険に入っておく、これしかないという結論に達しました。
- 保険のこと
- ということで、一番カバー範囲が広い海外旅行保険に加入契約しました。
- 今回のツアーは「登山」ではなく「トレッキング」という位置付けで「アイゼン、ピッケルなど特別の道具を必要としない」ので通常の海外旅行保険でカバーされるということ。実際、特別な装備不要、チェンスパすら履きませんでした。
- 契約日数は20日間、羽田発が深夜0:20分発の便ということで、出発日の定義が飛行機が出る日だと19日間になるのに、家を出た日が出発日の定義だそうで、1日分余計に取られて損した気分(貧乏性…)
- 外貨のこと
- ネパールの通貨はネパール・ルピー、ほぼ1ルピー=1円という感覚
- トレッキング中の食事、お茶などはツアー費用に含まれているということだし、ルピーが幾ら要るのか分からないまま現地入りしてシェルパに相談すると、「大丈夫、心配しないで」ということで、何が大丈夫か分からぬまま、ルピーは持たずにトレッキングはスタート、まぁ、ドルも使えるでしょ、と思っていたけど、そのまま使わずカトマンズまで戻ってきました。
- 最終日、カトマンズ観光でお土産を買うため、町の両替屋でルピーに交換しましたが、シェルパの知り合いの店で交換すると幾らかお得になりました。
- 何がツアー代金に含まれていたのか今だに不明なんですよね。
気持ち悪いので、しっかり事前確認した方がいいみたいです。 - 持ち物のこと
これから行く人の役に立つかも知れないので、持ち物については、番外編として少し詳しく紹介したいと思います。
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