Day8: ゴーキョピークに立つ

Day8 : 4/21↑577m↓583m
4:30ゴーキョ
(4,730m)
 
8:00ゴーキョピーク
(5,353m)
3.0km
12:00(泊)ゴーキョ
(4,730m)

いよいよゴーキョピークだ

今日は今回のツアーの大きな目標の一つであるゴーキョピーク・ハントの日。
4:00起床、4:30にヘッデンスタート、既に幾つかのグループがピークへの急登に張り付いている様子がヘッドランプの動きで分かります。
ここから標高差600mを登るだけなのに、登りに差し掛かると、すかさず息苦しさが襲ってきて、ここは酸素は地上の半分程度しかないんだと思う。未明の5,000mは流石に寒い。十分な防寒をしてきた積りだったが、毎度のことだが指先が凍えてくるのも辛い。
登りは強いと思っているし、ここまでは高度順応できてきたんだから行ける、と思うんだけど、果たして5,000m超でも行けるのか? とにかく、ゆっくり、息が上がらないよう、一歩一歩、踏みして登っていく。
何でこんな所まで来て、こんな苦しい山道を登っているんだろう、と思うのは日本でも同じ、辛くなると「終わらない登りはない」と呟きながら登るのも同じだけど、ここは未知の世界、潜む高山病という心配が離れない。ここを登り切れれば、その心配からも解放される筈、と思いながら、ゆっくり、でも、とまらずに登る。


中腹で夜が明け、ちょうどエベレストの後方から、まさに後光が差し込んできます。
下を眺めると雲海のような氷河が浮き上がってきます。

ついにゴーキョピークに立ったぞー!!

360度、雲一つない快晴、無風です。
ここが、カルパタールを凌ぐ絶景と呼ばれているゴーキョピーク、前評判を裏切らない大絶景が広がっています。


8,000m峰4座、エベレスト(8,848m)、ローツェ(8,516m)、マカルー(8,463m)、チョー・オユー(8,201)の見事な雄姿だけでなく、振り向くとゴーキョの氷河湖、ゴジュンバ氷河の下流、ルクラの方向には、カンテガ、タムセルク、クスムカングルなど、これまで街道沿いに見えていた美しい山容が朝日を浴びて輝ていています。


予定通り4時間弱でピークに到達、心配していた高山病の症状もなく、至って順調に登り切れた満足感と、言うことなしの大絶景に、ほんと来て良かったァ~、会社辞めて良かったァ~、これまで頑張ってきて良かったァ~、って大声で叫びたくなりました。


こんな遠くまで辛い思いして来て、この景色見て、一番強く思ったことは、もっと多くの日本人、特に若い人に見て欲しい、ということ。一番の障壁は時間なんでしょう、欧米の人はまとまった時間が取れるんでしょう。圧倒的に欧米人が多く、若い人も沢山いるのに、日本人は僅か、居ても私のような老人ばかり。この景色、若い時に見たかった、若い人に見て欲しい、と強く思いました。

ゲルブもスマンも大はしゃぎ、一緒に幸せな時間が過ごせました。

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