カトマンズ観光編

カトマンズ観光

当初計画より2日間前倒しで歩くことができたので、もともとあった予備日と合わせて3日間をカトマンズ観光に充てることができたんですが、トレッキングが充実しすぎ?で、すっかり満足してしまい、1日も早く帰国して、焼き鳥食べたいという思いが抑えきれず、ゲルブにお願いして帰国便を2日前倒して貰いました。最初お願いしたときには「手数料掛かるかも」ということでしたが、「同じクラスの席が確保できたから」ということで手数料なしで変更してくれました。こういう自由度も個人ツアーの特権なんでしょう。

ということで観光は1日限り、少しは土産も欲しいし、と思うと結構忙しい感じですが、まずは、トレッキング中の健康的な食事が続いたストレス発散が優先です。

カトマンズの宿は観光の中心地区であるタメルにある立派なホテル、当然ですが、室内にコンセントもトイレもシャワーもあります。

日頃から入浴に対する欲求の少ない人間だし、トレッキング中は汗拭きシートで体を拭いてましたが、流石に、体中の皮膚にこれまで経験したことのない違和感が積み重なっている感じで、2週間ぶりのシャワーは、至福のひと時でした。これで垢は落とせたと思ってましたが、帰国して自宅の湯舟に浸かっていると、みるみる、なにやら浮き出してきて白濁してくるのを目の当たりにして日々の入浴の大切さを実感したのは、後日談です。

最初のディナーはホテルの近くの洒落たパブのようなレストラン、大脳のアルコール訴求が強烈で機能停止していてレストランの写真も撮り忘れ場所も名前も分かりません。
オシャレなだけかと思ってましたが、どれも十分美味しく、とくに、思わず頼んでしまったフィッシュ&チップスは想定を超えた満足感でした。ネパールはインド経由のイギリスの影響が強いこと、海はないけど最近は生け簀の養殖が盛ん、ということが要因のようです。

これは2日目のランチ、トレッキング中ゲルブが盛んに推薦してくれていた「カトマンズで一番のダルバート」を出す「SENSA The Urban Sanctuary」というショッピングモールにある「Cafe De Tukche」というお店。ゲルブの説明では「ネパールには120の種族があり、その中の「Tukche」という地域に住む種族は料理が上手で彼らが作るダルバートが最高」ということでした。
確かに、トレッキング中に何度が食べたダルバートとはスープもライスも確かに格別美味しいくて、ダルバートはお替り自由がウリなんだけど、初めてお替りしました。

最終日のディナーは、タメル地区の日本料理定番の店「桃太郎」。トレッキング中、何度もゲルブに「焼き鳥食べたーい」とか言ってましたが、所詮、ネパールの日本料理屋、最後の晩餐に食べなくてもいいんだよな、と思いましたが、ゲルブに従い暖簾をくぐりました。 この店も想定を超えるまともな味、ボリュームもあり、とんでもなくメニューも豊富で、値段もリーズナブル、ここはアリだと思いました。

有名どころをブラブラ観光

ネパールの町の印象を一言で言えば「インフラ整備が追い付かない」ということ。ラムチャップ空港までの苦行のような車移動でも痛感しましたが、どこもかしこも、道路が掘り返されて埃だらけ、「工事中だから」とゲルブは言うけど、その工事終わるの?と思ってしまう。カトマンズの中心地区ですら、歩道は凸凹で荒れ放題、膨大な数のバイクが縦横無尽に走り回り、クラクションが鳴り続ける様は、台湾やベトナムなど東南アジアの町と同じだけど、町のインフラ整備は全く追いついていない。ネパールが王政から共和国に移行して20年、中国とインドに挟まれた難しい地勢で政治的にも経済的にも課題が多いのでしょうが、素晴らしい国民性と自然のある国だから、うまく発展して行って欲しいと思いました。

最古の仏教寺院「スワヤンブナート」

最初に訪れたのは「スワヤンブナート」、カトマンズ中心部から3kmほどの丘の上にあるネパール最古の仏教寺院です。
この階段を登った所にあり、多くの観光客が辛そうに登っています。
仏教寺院ではためいている旗は、タルチョとよばれる五色の祈祷旗です。風に乗せて揺れた数だけ経文を唱えたことになり、願い事を届けてくれると信じられています。
エベレスト街道では、ザックにタルチョをぶら下げたトレッカーが沢山歩いていました。
階段を登りきるとカトマンズの町が一望できます。ゲルブが「太古にカトマンズ盆地がまだ湖だったころ仏様?の力でこの丘が盛り上がり仏塔ができた」という説明をしてくれました。敬虔な仏教徒である彼には伝説ではなく、疑いなど持てない伝承なんですね。

上は100m四方くらいの広場になっており、多くの建物が立っています。ゲルブの説明では「仏教とヒンドゥー教が共存している」ということでしたが、正しくは違うという説もあるようです。

チベット最大の巨大仏塔「ボダナート」

次に向かったのは、高さ約36mのネパール最大のチベット仏教の巨大仏塔(ストゥーパ)がある「ボダナート」世界遺産です。
仏塔の中に入ると、蝋燭に火を灯して奉納する場所があり、亡くなった大切な人に捧げると道標になる、という話でしたので、私も蝋燭を奉納してきました。なんだか良いことができた気持ちになりました。
仏塔の周囲には仏塔を取り囲むように360度にわたって無数の土産物店が立ち並び、観光地特有の賑わいがあります。

見何処たっぷりのダルバール広場

旧カトマンズ王国の古い王宮の前にあるダルバール広場で世界遺産に登録されています。
ネパール地震で甚大な被害がありましたが、ずいぶん復旧が進んできたようです。NHK特集かなんかで復旧に日本の技術が貢献したと聞いていたので、一番訪問を楽しみにしていた所です。
カーラ・バイラヴと呼ばれる、ひとつの石から掘り出された巨大な石像だそうです。
立派な石造で迫力があります。
多くの人が集まってお祈りを捧げています。
旧王宮の建物が現在はハヌマン・ドーカ宮殿博物館として利用されています。中には王制時代からの遺品、宝石の展示や、ネパール共和国設立まで歴史が展示されていて、見ごたえがあります。

これが、有名なクマリの館、女神クマリの化身として崇拝される少女が住んでいる、という建物です。
クマリは2階の窓から顔を出してくれることもある、という説明だったので、期待してましたが、残念ながらトレッキングで幸運を使い果たした私にはクマリを拝む力は残ってませんでした。
ダルバート広場のそぞろ歩きを終え、カトマンズの喧騒を楽しみながら土産物を物色しつつ夕飯に向かいました。

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